あっという間に夏が過ぎ、室堂ではぐっと気温が下がって涼しくなりました。

花の盛りは終わってしまいましたが、アルペンルートの秋の見どころといえば「紅葉」！

今回はこれから色づき室堂の秋を彩るの植物たちをご紹介します！

🍁室堂の紅葉は「草紅葉」

紅葉といえば思い浮かぶのが「モミジ」や「イチョウ」ですが、厳しい高山環境である室堂では、こうした高木は生育していません。

室堂の紅葉の主役たちは「チングルマ」や「イワイチョウ」などの低木や草本植物です。

一帯が赤や黄金色になり、美しい絨毯（じゅうたん）のようになります。

🍂室堂を彩る植物たち

〇チングルマ

立山を代表する高山植物のチングルマ。

夏にはかわいらしい白いお花が室堂平を埋め尽くしていましたが、

ふわふわの綿毛の時期を経て、

秋には真っ赤な紅葉になります！

花が終わり綿毛になったチングルマ。

赤くなったチングルマの葉。

〇イワイチョウ

イワイチョウは葉の形がイチョウに似ていることからこの名前が付けられましたが、

なんと秋に黄色くなるところもイチョウにそっくり！

イワイチョウが多く自生する室堂では黄色の絨毯のようになります。

〇ナナカマド

ナナカマドは、あまり樹木が育たない室堂にも生息する落葉高木です。

初夏には白い花をたくさんつけますが、秋になると赤い実と赤い葉で室堂を美しく染めます。

ナナカマドの実

〇ウラジロタデ

あまり目立つ植物ではありませんが、ウラジロタデも室堂に多く生息し、紅葉を楽しめる植物です。

この植物は、同じ植物種でも黄色やオレンジなど様々な色合いを楽しむことができます。

黄色くなったウラジロタデ

オレンジになったウラジロタデ

📅アルペンルートの紅葉はいつ？

アルペンルート紅葉は例年9月中旬から室堂平付近よりはじまりますが、今年は早くも色づいている葉もあるようです。

山頂から麓まで1975mの標高差を徐々に降下してくため、様々な場所で時期をずらしながら楽しむことが出来ます。

現地の紅葉の状況はアルペンルート公式ホームページをご覧ください。

立山黒部アルペンルート　最新紅葉情報